【1歳から 声に出して読みたくなる『しろくまちゃんのほっとけーき』】

1歳から

『しろくまちゃんのほっとけーき』詳細

著者森 比左志
わだよしおみ
若山 憲
出版社こぐま社
発行日1972年
ページ数22ページ
サイズ20×21cm

あらすじ

しろくまちゃんがホットケーキを作ります。

材料をそろえたら、ホットケーキ作りの始まり。

子どもたちが大好きなお菓子作りのワクワクが詰め込まれた、ロングセラー。

個人的おすすめポイント

  • めくるたびに変わる、鮮やかな背景色
  • 声に出して楽しい、語感の良さ
  • 最後のページに記されている、作品に込められた著者の思い

絵本紹介

40年ものロングセラーながら、私は子どもの頃に読んだことがありませんでした。でも、見覚えのある表紙。きっと、色々なところで目にしていたのでしょう。

開いてみると、鮮やかな背景の色が目に飛び込んできます。めくるたびに色が変わり、その色と共に私たち読者の気持ちも変わっていきます。

リズム良く紡がれる一文一文は簡潔で、とっても読みやすい。

こぐまちゃんのセリフを表現したそのかわいさと語感の良さは、声に出して読んでとても心地良く、読み聞かせする方も楽しめます。

そして最後までページをめくると、著者がこの作品に込めた「ねらい」が記されています。こういった、作品に対する著者の思いを知る機会はあまりないので、個人的には嬉しいポイントです。

娘の反応

この絵本は娘が0歳の頃から読んでいました。娘はページをめくるのが大好き。すぐにめくりたくなる。でも、私は文字を読みたくなる。

リズム良く紡がれる一文一文は簡潔で、とっても読みやすい。

私が読んで、娘がめくって――。テンポ良く進んでいました。

ぽたあん

までは……。

このページは私も大好きなページです。

ホットケーキが焼きあがるまでのワクワク感が、擬音にたっぷりと詰め込まれた、とっても魅力的なページ。

フライパンに落とした、まだ白いホットケーキのタネがどう変化していくのか、丁寧にその過程が描かれます。

一つ一つじっくり見ながら、擬音も楽しみたい。

でも、0歳の娘はそんなことより、まずめくりたい。

そこで私は、絵を一つ一つ指さしながら読んでいきました。ちょっと早口で。

勢いに圧倒されたのか、娘は一応、待ってくれていました(笑)

2歳になると……

そうやって読んでいましたが、2歳にもなると、しろくまちゃんが粉を混ぜるシーンでは「これは?」と聞いてきて、絵を楽しんでいる姿に成長を感じました。

一冊まるまる覚えてしまえるほど短い分で繰り広げられる”こぐまちゃんシリーズ”は、リズムも良くて大好き。

シリーズが多いから、娘が大きくなる前に全て買い揃えておけば良かったとちょっぴり後悔しています。

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